AI WORK DECISION

EDITORIAL INTELLIGENCE FOR AI × WORK

ISSUE 002 / OCTOBER 2026

RESEARCH → COMPARE → DECIDE

FIELD REPORT / DECISION INTELLIGENCE

AI議事録、仕事で使えるのはどれ? Notta・tl;dv・Firefliesの料金・管理条件を読む

下書きができたあと、誰が確かめ、誰に共有するか。Notta・tl;dv・Firefliesの公式資料から、料金…


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15〜23分

EDITORIAL DISCLOSURE

本稿は製品選定のための独立編集記事です。掲載した外部サービスへのリンクは、2026年10月9日時点で成果計測用リンクではありません。今後広告を導入する場合は、PR表示と評価基準を明示します。

白い会議卓から伸びる赤い会話の帯が黒い境界を通り、白い記録の束につながる紙の彫刻。
AI WORK DECISION オリジナルAI生成アート。会話と記録の境界を表す概念表現で、製品の実際のデータ処理を示す図ではありません。

DECISION IN 30 SEC

議事録ができたあとに、確かめること。

人名・数字・決定事項を確かめ、必要な相手へ共有する。そこまでの手間と、録音の通知・閲覧権限・保存と削除を合わせて比べます。本記事はNotta・tl;dv・Firefliesの公式資料を読む比較で、実機の精度テストではありません。

DECISION MAP — 議事録AIの導入を考える前に、会議・時間管理・業務自動化の優先順位を整理したい場合は、法人向けAIツール導入判断マップ ↗

01 / THE WRONG QUESTION

「承認した」が「検討した」に。どこを人が確かめる?

たとえば、予算を「承認した」という発言が「検討した」と残ったら、次の仕事が変わってしまう。これは誤りを確かめるための例で、特定製品の実測結果ではありません。試用では人名、金額、決定事項、担当者と期限を元の記録と照合し、修正して共有するまでの時間を測ります。

内容の正しさと並んで、記録を誰が扱えるかも重要です。顧客との価格交渉や未公開の企画を残すなら、録音を知らせる方法、閲覧できる人、保存期間、退職者の権限を外す手順まで決めておきます。精度と情報管理の両方を確かめるのが、導入前の出発点です。

本稿では、日本語で導入を検討しやすい Notta、tl;dv、Fireflies の公式公開情報を比較する。ただし、製品を実際に契約・使用した実機テストではない。


02 / WHAT THE VENDOR ACTUALLY SAYS

3サービスを、機能表ではなく「組織への入り方」で見る。

導入判断Nottatl;dvFireflies
入口の特徴日本語文字起こし、チーム共同管理会議検索・要約からCRM反映まで会議の文字起こし、検索、CRM・業務連携
管理機能Businessで共有・セキュリティ管理、EnterpriseでSSO等EnterpriseでSSO/SCIMや組織管理を案内上位プランでSSO・監査ログ・管理機能を案内
AI学習の扱い「AI学習なし」は対象プラン・契約条件を要確認。法人公式は上位機能として記載公式サイトは顧客会話をAI学習に使わないと表明2026年3月の規約更新説明で顧客会話を学習に使わないと表明
利用前に必ず確認取扱いデータの保管場所、契約プラン、削除設定日本語精度、通知方法、保持期間、必要な管理機能のプラン高度AI機能の追加クレジット、録音通知、保管と削除

上記は各社の自己申告に基づく公開仕様の整理です。第三者による全機能の性能比較や、法令適合性の認定を意味しません。SSO・保持ポリシー・データの学習利用・サポート範囲は契約プランと個別契約で確認してください。


03 / THE REAL COST

月額料金より、会議が増えた後のコストを考える。

2026年10月9日時点の公式料金表示では、NottaはBusinessプラン年払い換算で月額2,508円(税込、年額30,096円)、tl;dv日本語サイトはProプラン年額36,960円/シート、FirefliesはBusinessプラン年額契約で月額19ドル/席を掲載している。Notta料金 / tl;dv料金 / Fireflies料金。

数字を横一列に置いて「最安」を決めるのは危うい。通貨も契約期間も、対象プランの機能も違う。さらに Firefliesの公式ガイド には、Businessプランの一部高度AI処理に追加のAIクレジット費用が必要と明記されている。年間総コストは、年間の契約料金+従量・追加機能の料金+導入・管理・内容確認にかかる人件費に分けて見積もろう。人件費は、各作業の時間に社内で設定した時間単価を掛けて計算する。外貨建ての料金は、為替レートと税の扱いをそろえて比較する。

PROCUREMENT CHECK / EXAMPLE

仮の計算例:利用者10人がそれぞれ週5回の会議に参加し、年間52週続けると、延べ参加回数は10人×5回×52週=2,600回になる。ただし、これは録音件数ではない。

10人全員が同じ週5回の会議に参加し、各会議を一度だけ録音するなら、年間の録音件数は260件。10人の会議が一切重ならず、すべて一度ずつ録音するなら2,600件になる。実際の見積もりでは、重複を除いた録音件数・録音時間・必要なAI要約数を数え、契約する席数とは分けて整理しよう。

保存容量、CRM同期、席数の増減、データ削除や監査の権限も確認する。上の数字は仮定に基づく試算であり、各プランの処理能力を保証するものではない。

2026年10月9日訂正:延べ参加回数と録音件数を混同していた計算例を修正しました。


04 / FIVE GATES BEFORE PROCUREMENT

契約前に、担当者へ聞くべき5つの質問。

  1. 記録の同意は誰が担保するか。 参加者への通知、録音の開始、外部ゲストへの案内。自社の社内規程と取引先との約束を整理する。
  2. 会話はモデル学習に使われるか。 ベンダーの宣伝文句だけでなく、契約中のプラン、サブプロセッサー、DPAの対象まで確認する。
  3. 管理者は何を停止・削除できるか。 退職者の権限、外部共有、保存期間、エクスポート、削除、監査ログの有無。
  4. 会議の後工程までつながるか。 CRM/タスク管理への同期対象、誤転記の修正フロー、自動化の停止条件。
  5. 失敗した議事録を訂正できるか。 日本語の固有名詞、金額、決定者、期限の誤りを誰が直し、原音へ戻れるか。

サービス選びの正解は、一つとは限らない。社内の短い定例会、顧客との営業商談、機密性の高い取締役会では、同じ『会議』でも許容できる運用が変わる。議事録AIの比較軸は、会社の情報の価値によって変えるべきだ。


05 / FIRST PILOT

試用では、精度・確認時間・共有権限を一緒に見る。

本番導入前に、公開されても困らない模擬データまたは許諾済みの社内会議を使い、次の検証をする。

  1. 【記録】参加者通知が明確で、録音開始/停止が分かるか。
  2. 【品質】氏名、金額、決定事項、期限が正しく残るか。誤りは修正可能か。
  3. 【権限】チーム外への共有と退職者アクセスを管理者が制限できるか。
  4. 【実装】CRM/タスクへの転送と、誤転送時の停止・取消ができるか。
  5. 【出口】解約時に必要な会議データを取り出し、不要データを削除できるか。

実務上のゴールは、AIが議事録を書いてくれることではなく、会議で決めたことが誤りなく仕事へ引き継がれること。会議後の自動化については、既存記事 n8nはZapier代替ではない──AI自動化を“業務OS”に変える条件 で、ワークフロー全体の設計視点を解説している。


OFFICIAL DOCUMENTS / CHECKED 2026.10.09

製品ページは広告ではなく、契約前の確認材料として読む。

調査基準:2026年10月9日に公開公式ページを確認。表示料金・提供機能・利用規約は変更され得るため、申込み前に最新版を再確認してください。比較は公開資料の範囲に限定し、日本語文字起こしの実測精度、障害対応品質、各社のセキュリティ実装の独立監査は実施していません。記事内の仮定は実績値ではありません。

EDITOR’S VERDICT

記録をつくる。その先まで、試して選ぶ。

人名や金額を正しく残せるか。確認と修正の手間は減るか。必要な相手だけが見られ、後から取り出し、消せるか。利用する会議の条件に合わせて確かめ、導入・限定導入・見送りを判断します。

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